前置きで話しておくのと、しておかないのとで大きな違いがある
日常生活でこんな会話したことありませんか?
ある夫婦との会話です。
妻)『最近近所のお母さんたちと仲良く行ってないの。この前も集まりがあったんだけど、陰でこそこそ言って、なんか私仲間外れにされたんだよね・・・(悩み事)』
夫)『それは@@@した方がいいんじゃない?(アドバイス)』
次の展開はどうなると思いますか??
もし妻がアドバイスを求めていた場合、『なるほどね♪』ってなるかもしれませんが、
多くの場合は、夫がアドバイスをしたことによって、
妻の機嫌が悪くなり、夫は何で??って困るパターンが多いと思います(^^;)
では、どうした方が良かったのでしょうか。
もし妻が話し始めた時に
夫がこういう前置きを話しているとどうなったでしょう。
夫)
『その話はただ話しをそのまま聞いてもらいたいのか、
それかアドバイスが欲しいのかどっち??』
妻)『聞いてくれているだけでいいわ』
or
『聞いた感想を教えて欲しいの』
などのパターンになり、険悪な状況を回避できるでしょう。
それどころか、自分のして欲しいと思う聞き方をしてくれることによって
喜んでくれるのではないでしょうか。
昨日のブログでも書いた『同じ言葉でも、人によって意味が全然違う』
と同じように、
相手が話してくる場合、
何を求めて話しているのか、
どういう事をして欲しいのかは
実際に聞いてみないと分からないのです。
話す場合も実は同じなのです。
これはクライアントの事例です。
*院長とスタッフ数名
(あるミーティングの初っ端から)
院長)『最近、診察と検査の流れが悪いし、診察が終わっても患者さんが会計前に長く待ってる気がするんだけどなんでだと思う??』
スタッフ)『すみません…。』
これだけだと院長からの注意をスタッフが受けているようにも取れますよね。
そして、実際にスタッフは注意されてると思い、黙り込んでしまい、
院長が次に話すけども会話のキャッチボールが上手く行かず。。。
という事がありました。
その後、院長にどういう会話をしたかったのかと聞きました。すると!!
スタッフが恐らく思っていた事と違う答えが返ってきたのです。
院長)『最近、導線が悪いなって感じてて。やっぱり患者さんにも負担をかけるし、効率が落ちてるから、皆で話し合って改善できないかなって思ったんだよね(^^;)
それが皆だまって謝られるから、なんか話しできなくて…』
自分)『院長はみんなで導線を良くして、効率を上げたい、患者さんへの負担を減らしす対策を前向きに話していく作戦会議をしたいと思ったんですか?』
院長)『そうそう!!』
自分)『院長。ちなみにですが、スタッフたちはどんな話し合いだと感じたと思いますか??』
院長)『ん~。怒られて注意されるのかなって思ってたのかもしれないな。怒ることでもないんだけどな~。』
自分)『そうですよね。ちなみに、どういった事があれば理想的な話し合いが出来たと思いますか?』
院長)『そうだな~。
先に今日はこういう話し合いをするっていうのを
言っといた方が良かったかもな。』
自分)
『先に目的を伝えるのはいいですね。
伝えることによって、相手はどういう話をされるのか分かり、聞く準備ができますからね。』
というように、
話す場合は何を伝えるかも大切ですが、
相手にどう伝えるかが大切なのです。
(私に前置きトークという言葉と意味を教えて下さったビジョナリーパートナーの和仁達也さんです。)
これから何が話されるのかといった漠然とした状況から話し始めるのではなく、
どういった目的・意図で話そうとしているのかを
前置きトークとして
話しているのといないのとでは相手の聞く姿勢が大きく変わるのです。
相手の話しを聞くときやこちらから話すとき、
相手がどういった事を求めているのか、どんな思いで話しを聞いているのかを
想像しながら、前置きトークで認識をすり合わせていくこと
が大切なのです。
ぜひ人の話を聞くときや、伝える時に前置きトークを意識してみて下さい☆彡